小さな子供を預かるベビーシッターの仕事には、国家資格というものがありません。この点は保育士とは違っているところです。なりたいと思えば、誰でもこの仕事ができるのです。ただ、実際には、民間資格として、公益社団法人全国保育サービス協会による認定ベビーシッターという資格があります。
これは、ベビーシッターとして働くのに必要な専門知識や技術、職業モラルを備えたと認められる人に与えられるものなのです。民間資格とはいえ、在宅保育のプロに相当するスキルを持っていることの証明になるものです。ですから、この資格の持っていることが採用条件となっている会社もあるほどです。また、必須とはされていなくても、この資格を持っていることで、給料が良くなったり、仕事の幅が拡大することもありますので、可能な限り、取得しておくことが望ましいです。
資格取得の方法としては、やり方は2つあります。まずは、全国保育サービス協会が行っている研修会を受けて、認定試験を受験することです。もう一つは、認定ベビーシッター資格取得指定校になっている保育士養成学校において、所定の科目を履修して単位をとることです。なお、認定試験の合格率は90%程度ですので、難易度はさほど高くはありません。
受験生の中には、家のリフォーム作業のかたわら勉強して合格した人もいます。リフォームのために仮住まいの部屋で落ちつかなかったことでしょうが、それでも、合格したいとの思いから熱心に勉強に取り組んだからです。ちなみに、ベビーシッターになって働いた報酬で、リフォームにかかった費用の一部を賄うことができたのです。